【砂上の防衛線?】欧州自動車業界が張り巡らす「域内産ルール」と育たない『電池』という弱点
欧州自動車メーカーが中国メーカーの進出を受けて、域内産業保護に動きつつあります。ただ、産業保護を行ったとしても、代わりになるEVを自前で作ることはなかなかできない。電池産業が整っていないというジレンマがあります。この記事では、その欧州自動車産業が抱える大きな問題点について解説します。
カッパッパ
2026.07.16
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中国のEV(電気自動車)や部品が押し寄せるなか、欧州はついに「関税の次の一手」に動き始めました。それは、EU域内で作った車だけを優遇する"ルールの壁"を何重にも築くという防衛策です。ところが、この壁には大きな穴があります。守るべきEVの基幹部品=『電池(バッテリー)』の産業が、欧州ではまるで育っていないのです。それどころか、期待されたメーカーは次々に破綻・撤退し、頼みの綱の中国系電池工場すら、規制の逆風にさらされ始めました。果たして欧州は、ルールだけで自動車産業を守り切れるのでしょうか。この記事では、欧州の「域内産業防衛」の中身と、その足元で崩れかけている電池という土台を読み解きます。
関税だけでは守りきれない
欧州が防衛策を急ぐ背景には、自動車産業がバリューチェーン全体で"空洞化"しつつあるという強烈な危機感があります。
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