5分でわかるクルマニュース_モビイマ!7/11

自動車業界の最新ニュース解説を発信するニュースレター、モビイマ!。先週のニュースをダイジェストで紹介。この記事だけ読めば、最新の自動車ニュースを抑えられる。1週間の始まりにぜひ一読を。
カッパッパ 2022.07.11
誰でも

ご安全に!

ボーナスも入って嫁カッパと春闘(いくらもらえるかの交渉)に入ったカッパッパです。

月曜の朝は「モビイマ!」の5分でわかるクルマニュースから。

先週のニュース/トピックスをカッパッパが厳選。コメント付きで解説。この記事だけ読めば、最新の自動車ニュースを抑えられる。1週間の始まりにぜひ一読を。

2.1倍

自動車販売の業界団体が6日まとめた2022年上期(1~6月)の電気自動車(EV)の国内販売台数(軽自動車含む)は前年同期の2.1倍の1万7771台だった。日産自動車などの新型投入が全体を押し上げ、記録のある16年以降で上期として初めてEVが乗用車の新車販売全体の1%に達した。中国や欧州ではEV販売比率が1割を超え、日本はなお普及が遅い。

日本でのEV元年とされる2022年、上半期の販売台数が発表。前年比2.1万台の1.7万台。シェアは1%に。記事にもあるように他国と比較すれば、普及が遅い日本。ただ、BEVの販売車種は直近で大幅に増えていて、特に軽EV、サクラの販売は好調。納車が本格的に始まるのは今年後半からになるので、7-12月期は一気に台数が増えていく見込み。モデルYやIONIQ 5などの輸入車の新車も入ってきてEV市場は活況。インフラの整備がそれほど進んでいないので、年末年始の込み合ったときに問題が起きないかがちょっと心配。

今後も右肩上がり間違いなしのBEV。伸び幅に注目です。

簡易再生へ

経営再建中の自動車部品大手マレリホールディングス(旧カルソニックカンセイ)は7日、法的整理で民事再生の一種である簡易再生へ移行したと発表した。私的整理の一つである事業再生ADR(裁判以外の紛争解決)での再建が一部金融機関の反対により頓挫したことを受け、簡易再生手続きに移る。7月19日に開く債権者会議で再建計画が承認されれば、遅れていた再生への歩みが一歩、前進することになる。

経営再建中のマレリが簡易再生へ。負債総額は1兆円を超え、製造業の中で過去最大。現在の親会社アメリカの投資ファンドKKRがスポンサーとなって経営を主導。債権放棄4500億円を受けて、資金面には余裕が出る見込みであり、事業環境を改善していく計画。

主要顧客の日産がコロナ禍、半導体供給問題での減産が大きく、現状は依然厳しい。大々的な構造改革をしていかなければ、再生は難しそう。ただ、自動車部品、補給も含め長期/継続的な供給が不可欠。マレリほどの規模になれば、その部品数、数量は莫大になるだけに、今後供給継続していくのか、どの分野を切って、集中する部品はどれにするのかが注目のポイント。

自動車部品、これまでにも経営悪化で法的整理をした企業は多数あり、再生した企業もあるのでマレリも思い切った改革をして復活を。

メーカーで差が

日系自動車大手4社の6月の中国での新車販売台数が6日出そろった。トヨタ自動車とホンダは前年同月比で約2割増えた一方、日産自動車は約5%減、マツダは4割減だった。6月に上海市のロックダウン(都市封鎖)が解除されて生産が通常体制に戻り減税も追い風になったが、販売の回復には差が出ている。

中国、6月の新車販売、日系メーカーで販売回復に差が。上海ロックダウンが明け、一旦正常化した自動車生産。ただし、半導体供給問題は依然続いており、部品確保で各社の販売/生産に差が出る形に。中国政府の自動車産業支援、減税の効果もあり、トヨタ/ホンダが前年同期比2割増、順調な回復を見せる一方で日産は▲4.8%、マツダは▲40.3%のマイナス。

半導体供給問題で生産数が限られる中で、世界のどの地域を優先して作るのかの調整が行われている状況。トヨタが調達力を駆使して、半導体をGET、生産を保つ一方で、マツダは中国向けよりも他地域を優先している状況が明確にわかる数字に。

依然需要は堅調であり、少しでも多く作って、販売に結び付けたいのが全世界の完成車メーカーの願い。(いや本当に)ちなみに中国では政府の後押しによって国内企業、特にBEVメーカーを対象に半導体が優先供給されている話も出ており、今回の供給問題を機に一気にシェアが伸びています。半導体をはじめとする部品供給問題はまだまだ続きそうなので、中国のみならず、グローバルでの生産/稼働体制がどうなるか、要チェックです。

個人に合わせて進化するクルマ

 トヨタ自動車とKINTOは7月7日、両社によるサービス「KINTO FACTORY」を通じて、クルマを「進化」させるメニューを提案していく取り組みに初挑戦すると発表した。7月8日より「アルファード」「ヴェルファイア」を対象に実施する実証で、協力してもらうユーザーを募集する。募集期間は、2022年7月8日12時より2か月間、予定数は100人で予定数に達し次第、終了となる。

トヨタ、個人に合わせて車を進化させる取り組みを「アルファード」「ヴェルファイア」を対象に実施。具体的にはコネクティッドサービス「T-Connect」を通じて、運転データを収集。特徴や個性を数値化し、評価とアドバイスをまとめた診断結果を送付。結果に応じて「進化」のメニューを提案。「進化」の内容がイマイチ不透明なのですが、例として出されていたのは車を検知するセンサー追加による「安全機能」の追加。

カスタマイズされた機能提案、コネクティッドとの相性が非常に高く、事業としても儲かりそうなので非常に良い試みだと思います。なお今回参加すると5000円のギフトカードもらえるらしく、対象ならぜひやってみたいと思う内容。将来的には個人にカスタマイズされた自動運転の仕様が提供されるなんてこともあるかもしれません。夢が広がるサービス

【今週の一言】

そろそろお盆休みが見えてきて何をしようか考え中…といっても大体帰省して、子どもと遊ぶ予定を入れると空いてるのは1日くらい。ただ空いている1日で何をしよっかなーって考えているのが好きだったりします。実際の休日よりも何をしようかと考えている時の方が楽しい。

で、やろうと思っていたことは全然出来なかったりすんですけどね、はははは。(悲しい)

ラーメン食べて、サウナ行くくらいかなぁ

***

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今回も最後までお読みいただきありがとうございました!!

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