【徹底解説:自動車メーカー決算 マツダ】ラージ戦略で見えてきたプレミアムブランドへの道

自動車業界の最新ニュース解説を発信するニュースレター、モビイマ!。「各自動車メーカーの22年上月期決算」解説、今回はマツダ。北米を主力市場と位置づけ、これからラージ戦略を展開するマツダ。今期決算そして展望やいかに。
カッパッパ 2022.11.20
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ご安全に。

今回のポケモンでは「ホゲータ」(ほのお)タイプを選択したカッパッパです。ちなみに初代では「ゼニガメ」でした。カメックス、カッコ良いよ、カメックス。

中期経営計画としてブランド力向上を掲げ、魂動デザインやスカイアクティブエンジンなど商品力の高いクルマを市場に投入、そしてついに待望のラージ製品群を販売開始したマツダ。ただ、4-6月期はあまりにも半導体供給問題の影響が大きすぎて…赤字に。7-9月期で挽回し、業績は回復したのか。そして今年22年度の通期見通しは?ここでしか読めない情報、てんこ盛りで解説をお送りします。

1.4-6月の赤字から脱却し、一気に増収増益へ

マツダは11月10日、2023年3月期 上期(2022年4月1日~9月30日)の決算を発表。決算内容について解説する記者説明会を開催した。
 上期6か月累計の売上高は1兆6425億円(前年同期比1466億円増)、営業利益は552億円(同155億円増)、経常利益は1104億円(同765億円増)、当期純利益は859億円(同620億円増)となった。グローバル販売台数は51万4000台(同22%減)で、連結出荷台数は45万台(同6%減)。
https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1454872.html
マツダ「2023年3月期 第2四半期決算 <a href="https://www.mazda.com/globalassets/ja/assets/investors/library/result/files/presentation20221110_j.pdf">プレゼンテーション資料</a>」より引用
マツダ「2023年3月期 第2四半期決算 プレゼンテーション資料」より引用

2022年上期は売上高、1兆6425億円、営業利益552億円と増収増益。4-6月期では▲3.2%だった営業利益率は7-9月期では7.3%と大幅な改善。営業利益率は上期トータルで3.4%、前年同期比+0.7ポイントの好業績になりました。

&nbsp; マツダ「2023年3月期 第2四半期決算 <a href="https://www.mazda.com/globalassets/ja/assets/investors/library/result/files/presentation20221110_j.pdf">プレゼンテーション資料</a>」より引用&nbsp;&nbsp;
  マツダ「2023年3月期 第2四半期決算 プレゼンテーション資料」より引用  

生産台数は前年同期比+3.7万台の50.3万台。4-5月での上海ロックダウンに起因する部品不足により生産を落としましたが、7-9月期は生産挽回。

第2四半期の3か月では生産台数、連結出荷台数が前年を上まわる水準に回復しているが、不安定さが続く半導体の調達、輸送船の不足などが影響して目標としていた30万台には届かなかった。グローバル販売台数は上海のロックダウンによる影響で台数減となっているが、8月以降は前年並みの水準まで回復している。
https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1454872.html

地域別にみると、落ち込みが一番大きいのは中国▲45%、続いて欧州▲37%、北米▲27%。北米は販売台数が最も多く、高価格/利益の販売が多いマツダの主要市場。アラバマ新工場も稼働しているだけに北米でどれだけ売り上げられるかが、業績のカギ。中国の自動車メーカーが大幅に輸出を増やしている影響で輸送船が不足しており、輸出の多いマツダは大きな影響を受けています。

&nbsp; マツダ「2023年3月期 第2四半期決算 <a href="https://www.mazda.com/globalassets/ja/assets/investors/library/result/files/presentation20221110_j.pdf">プレゼンテーション資料</a>」より引用&nbsp;&nbsp;
  マツダ「2023年3月期 第2四半期決算 プレゼンテーション資料」より引用  

営業利益の増減要因を見ると、出荷台数減、構成変化により▲400億円となる一方で単価改善、販売費抑制(インセンティブ削減)で+550億円⇒台数・構成+150億円、原材料高騰▲800億円がありながらもコスト改善+200億円、為替差で+563億円でほぼ相殺。

結果、台数・構成分=増益に。やはり為替差がかなり大きい…

&nbsp; マツダ「2023年3月期 第2四半期決算 <a href="https://www.mazda.com/globalassets/ja/assets/investors/library/result/files/presentation20221110_j.pdf">プレゼンテーション資料</a>」より引用&nbsp;&nbsp;
  マツダ「2023年3月期 第2四半期決算 プレゼンテーション資料」より引用  

4-5月の落ち込み幅が著しく出荷ができなかったために4-6月期は赤字でしたが、6月以降の生産は回復し、今回増収増益に。問題は輸送船の不足で生産が販売に結びついていないこと。海外に輸出する必要のない日本の販売が前年同期比増に対し、他地域はマイナス。どれだけ輸送船を確保できるかがマツダの命運を握っています(中国が急激に輸出増やしすぎぃ)

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