【クルマニュース】7/11~7/17 まとめ モビイマ!【Vol.11】

自動車業界の最新ニュース解説、おすすめレポ、本を紹介するニュースレター、モビイマ!第11号。【ニュース】欧州でガソリン車が消える日/まだまだコロナ禍は終わらない/今週のテスラetc.
カッパッパ
2021.07.19
誰でも

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クルマのイマがわかる「モビイマ!」

( 2021年7月19日発行 )

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ご安全に!

カレンダーを見ると、7/19は祝日。ただオリンピックのおかげで22,23日が今週は祝日に。といったところで、トヨタカレンダーで働く自動車業界の方にはあまり関係がないのでした。ただ、電車通勤の方はダイヤが変わっているので、気をつけないといけません。

本当にオリンピック始まるの?と実感がまるでわきません。

選手村で走るとされていた自動運転のクルマだったり、オリンピック用に確保されていたMIRAIがあったりどうなっているのか。イベントはすべてキャンセルの発表がありましたが、果たして。

なんだかんだ言いつつ、始まると盛り上がりそうなオリンピック。在宅勤務と相性よさそう…

では「モビイマ!」Vol11スタートです。

【目次】

1. Weekly Mobility News

  • 欧州でガソリン車が消える日
  • まだまだコロナ禍は終わらない
  • 今週のテスラ

2.モビカイブ

  • 電気自動車だけで村人は生活できるのか? Electric Village - Appy | Groupe Renault

3.余談:ヘノヘノカッパッパ

  • 来週22日発行はお休みします
***

【今週のクイズ】

世界に轟くトヨタの生産方式「TPS」。

徹底された生産方式は原価低減を進めるトヨタの大きな強みの1つです。

その「TPS」は大きく2本柱で構成されています。次のうち当てはまらないのはどれでしょう。

ここに配置されたボタンは、ニュースレター上でのみ押すことができます。

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1. Weekly Mobility News

Weekly Mobility Newsでは、自動車業界1週間の注目ニュースや記事を紹介し、Twitterよりも深掘りした情報・視点を発信します。自動車業界の最新トレンドはこれさえ読めば大丈夫!

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欧州でガソリン車が消える日

www.nikkei.com
欧州連合(EU)の欧州委員会は14日、温暖化ガスの大幅削減に向けた包括案を公表した。ハイブリッド車を含むガソリン車など内燃機関車の新車販売について2035年に事実上禁止する方針を打ち出した。

地球温暖化にいち早く取り組む欧州。2035年にHVを含む内燃機関車、全面廃止へ。これはあくまでもEUでの決定事項のため、今後各国で議論、具体的な法整備が進むのですが、全体の方針として打ち出されたことはインパクト大。

早急な販売禁止にEV化を推し進める欧州メーカーも反発。

ドイツ自動車工業会のミュラー会長もこれまで「技術革新に敵対する行為で、多くのサプライヤー(部品の供給企業)にとってほとんど実現不可能だ」と批判していた。
https://www.sankei.com/article/20210716-3MOSJPWMKFPDNFZS5INT3SPQDU/2/

平均車齢10年超で、2050年に脱炭素を達成することを考えると、このタイミングなのかもしれませんが、実質EVのみ、PHVも含まずはかなり厳しいのではと。

response.jp

今週ちょうど富士経済から「2021年版 HEV、EV関連市場徹底分析調査」が出てきたのですが、このデータでもさすがに2035年の内燃機関車廃止は反映していません。

HV、PHV、EVがそれぞれ順調に伸びるが、車両価格の低下やインフラの整備により、長期的にはEVが電動車の主役となり、2022年にはEVの販売台数がHVを上回り、2035年にはEVの販売台数が2020年比11.0倍の2418万台に達すると予測する。

EVには「電池コスト高による高価格」「航続距離」「充電インフラの整備」といった問題があります。「電池コスト高による高価格」に関しては、量産効果/技術革新により値段が下がる予測がある一方で、コストにおける原材料の価格が高く、今後需要が高まるために、値段は下がらないのでは?という意見もあり、どちらに行くのかよくわかりません。(ずっとウォッチしているのですが、どちらの意見も根拠があり、正なのかは2-3年後実際始まってみないとわからない)

「航続距離」に関しても技術革新が進めば、改善される見込みはありますが、現状どうしても充電時間が必要です。急速充電が整ったとしても、自宅以外での充電は時間がかかってしまう点は否めません。現にドイツでEVの普及は進んでいますが、あくまでもセカンドカーでの普及がメインで実際、2台目を変える高所得者層が購入していることを考えると、都市間移動が多く、高速道路を多用する欧州の一般層へEVが本当に普及していくかは利便性を考えると、微妙。(なので欧州メーカーPHVも推すんですよね

充電インフラ」もこれから整備が進むのですが、ドイツやフランスといった国はさておき、ギリシャやトルコなどの小国も進んでいくのでしょうか。いや、無理じゃないかなぁ…

今は補助金が出るので割安になるんですが、政府が打ち切った後にEVは果たしてどうなるのか。そもそもガソリン車の時にガソリンに課税して得ていた道路の整備費用はEVになったときどう回収するのか。(EVになると車体重くなるため、道路の整備費用が増す気がする)
そんな中VWが長期の経営計画を発表。

monoist.atmarkit.co.jp
EVへの投資はエンジン車の収益から生み出す。バッテリーや工場のコスト削減によって、EVの収益が改善され、EVとエンジンの収益性は今後2~3年で同等になると予測する。エンジン車は環境規制対応のコストが高くなり、収益性が低下する可能性がある。

EVにALL BETともいえる戦略でトヨタと対照的なのですが、実際上手くいくのはどちらなのか。この2~3年はおそらくトヨタが内燃機関車の技術を基に有利だと思いますが、5年後、10年後は果たして。ホンダは電動化さらに前倒しを検討。日本メーカーの中ではかなり積極的に開発を進め、戦略を発表しています。

電動化、EV化待ったなしの欧州。今後もこの流れが加速するのか、はたまたグリーンディーゼルであったように躓く事態になるのか。答え合わせは数年後。

まだまだコロナ禍は終わらない

ワクチン接種が始まり、世界各国で徐々に終わりが見えてきたコロナ禍。アメリカや欧州では一部マスクの着用義務も解除され、「アフターコロナ」に入りつつあります。

しかし、国によってはまだまだコロナ影響は深刻です。

特に深刻なのが「マレーシア」。コロナ感染者が減らず、変異株「デルタ株」の流行。7/13には新規感染者数が初めて一万人を超えました。政府は感染拡大を防ぐため、厳格なロックダウンを5月末から実施しているものの、効果が上がっていません。

www3.nhk.or.jp
東南アジアで感染が拡大していることで、現地に進出する日系企業の間にも影響が広がっています。
マレーシアでは経済活動を厳しく制限するロックダウンが続いている影響で、大手自動車メーカーのトヨタ自動車が、年間5万台以上を生産する組み立て工場の稼働を先月から停止しています。
ホンダも自動車の組み立て工場の稼働を先月から停止していて、大手自動車メーカーの生産への影響は1か月以上にわたって続いています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210714/k10013139561000.html
news.yahoo.co.jp
「首都クアラルンプールとスランゴール州で『強化された活動制限令(PKPD)』下の地域にある自動車関連産業が操業を全面停止した影響が、業界全体に及んでいる」
 現在、PKPD下にある地域では新型コロナ感染防止のための標準作業手順書(SOP)で、自動車関連企業の操業は設備の暖機運転を含め一切認められていない。

現地の自動車生産が止まっていることも非常に大きな問題ですが、それ以上に問題なのはマレーシアで生産し、輸出して海外で使用している部品です。輸出している部品は輸送中も含めて在庫を多めに保有しているため、これまでは欠品することはありませんでしたが、操業停止が長期化し、さすがに在庫も枯渇へ。グローバルでは自動車生産は実に好調なため、マレーシアでしか作れない部品があると、その部品がないために自動車生産が他国でできないといった事態になりかねません。

世界で供給問題の起きている半導体もマレーシアに拠点のある工場が多数あり、ただでさえ数が足りていないのに、コロナで作れなくて更に追い打ち。

現状感染縮小の兆しは見えず、政府も厳格なロックダウンの方針を掲げていることから、今後マレーシアがネックになって生産が止まるなんてことも起こるかもしれません。

自動車生産のグローバル化が進み、部品もコストが低くなるよう世界各国で分散生産されるようになりました。しかい、コロナ禍では各国の政策により操業ができず、結果サプライチェーンが分断されてしまう危機が起きています。(一番最初の中国ロックダウンがすごく顕著でした)

地産地消、現調化を進めることや国を超えたバックアップ体制を敷くなど、アフターコロナのサプライチェーン構築が各会社に求められていくでしょう。

コストに加えて、分散のリスク。さらには脱炭素でエネルギーにも配慮したサプライチェーンが求められるなんて、2020年代の供給網構築すごくハードルが高いです。

今週のテスラ

時価総額世界最高の自動車メーカー、テスラ。なんだかんだでみんな大好き(テスラニュースは伸びが良い)、ニュースには事欠かない。ここでは1週間のテスラニュースを振り返ります。

europe.autonews.com

ドイツギガファクトリーの建設が遅れているテスラ。欧州のモデルYを中国から輸出へ。本来であれば立ち上がりしているはずなのですが、いろいろ問題ありすぎて今年中もあぶないドイツ工場。しばらくは中国でフル生産して対応しそうです。

テスラFSDベータ9公開。実際どんな感じなのかはこちらのツイートでわかります。街中を走っていても自動で運転している、また周囲認識はかなりできている模様。現段階では市販では最高のレベルの自動運転だと思う。ただ、これに全面的に頼ると意図せず事故が起きてしまうこともあるのでどこまで任せるかは運転者次第というかハンドルはしっかり持ちましょう。

個人的に好きだったのはこちら。イーロンマスクさんは裸足生活だそうな。足蒸れないって大事。

その他の気になるニュース、ツイート

https://www.visualcapitalist.com/global-chip-shortage-impact-on-american-automakers/
https://www.visualcapitalist.com/global-chip-shortage-impact-on-american-automakers/

米自動車メーカーの半導体供給問題での減産を見える化。通常ならありえない減産幅。解消は下期になっても難しそう…

www.nikkei.com

トヨタ、高岡工場8月に計5日間停止。8/2〜6日,「カローラ」と「カローラツーリング」約9千台の減産。中々大規模な数量。現段階で発表とはずいぶん早い。トヨタが減産だと他社も続きそう。

www.bloomberg.co.jp

2.モビカイブ

「モビカイブ」ではカッパッパがおすすめのクルマに関する動画をお勧めします。クルマは文字だけでなく、動いている方が面白い!見て楽しい動画をご紹介します。

***

今回紹介するのはルノーのプロモーション。EVの欠点「充電インフラの未整備」「航続距離が短い」。これらを解消しないと消費者に普及していくことはできません。ただ実際のところ、「今のEVでも困るの?」とドキュメンタリー形式でとったのがこちらの動画

ルノーのコンパクトEV『ゾエ』をフランスのど田舎の町に(Appy)をプレゼント。街中ではなく、近所の街に出るのも30kmかかる中でEVで生活していけるのか。

まずは田舎ののどかな風景が音楽と相まってとても良い。実際のユーザーの声で語られるのでリアリティが高い。

結論は「ド田舎の村でもEV無問題。(都市部ならなおさらOK)」。Appy村はEV率100%を達成し、市民生活に影響なし。最後には「電気自動車の村」と看板を出すほどに。

消費者が持つEVへのイメージを変えるためにこうした大規模な実験をやってPRするプロモーションすごく面白い。日本でも長野県の白馬村がEV導入に積極的で、アピールしているものの、ここまでではありません。いやぁ、面白いプロモーション動画だと思います。

ロングバージョンはこちらです。

なお、こちらの動画はエルモさんのニュースレター「Marketing Media Lab」で知りました。こちらのニュースレター、マーケティングをメインに発信されているのですが、ど素人の私が読んでも非常に参考になるかつ内容が濃いのでおすすめです。無料なので購読して損なしです。

elmo-marketing.theletter.jp

3.余談:ヘノヘノカッパッパ

100%私的なtwitterやnoteでかけないよもやま話。皆さんの役には立たない「チラシの裏」。ご興味がある方のみ、お読みいただければ

***

次回、22日木曜日の発行はお休みさせていただきます。なぜなら、祝日だから…というわけではなく、他に依頼のあった記事で手が回らずに…

カッパッパ、ウェブライターもやっています。

今回「記事頼めませんか」→「なんとかできると思います(ニュースレターやっててもいけるやろ)」→「今回は2本お願いします」→「えっ!?」。何とかかけるよう考えてみたのですが、どうしても次の1本は無理でした。

そんなことなら土曜配信の業界研究の記事を22日にまわしたら、週2ペースは保てたのではと気が付いたときはもうすでに遅かったです…

後悔先に立たず。これもまぁ売れっ子ウェブライターだから仕方ない(そんなことはない)スケジュール管理はしっかりやっていきましょうというお話でした。

***

【今週のクイズ】

世界に轟くトヨタの生産方式「TPS」。

徹底された生産方式は原価低減を進めるトヨタの大きな強みの1つです。

「TPS」は大きく2本柱で構成されています。次のうち当てはまらないのはどれでしょう。

正解は②「かんばん方式」。これは➂「ジャストインタイム」の一つの手段に含まれます。ややこしいですね。ちなみに「平準化」をいれて3本柱にすることもあるとか。

TPS、現場では「それができたら苦労しないよ」と言われがちですが、無理やりやってみると意外と何とかなったりするので、要するにトップの方針と引っ張りかたなのかなと思います。

***

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