5分でわかるクルマニュース_モビイマ!

自動車業界の最新ニュース解説を発信するニュースレター、モビイマ!。先週のニュースをダイジェストで紹介。この記事だけ読めば、最新の自動車ニュースを抑えられる。1週間の始まりにぜひ一読を。
カッパッパ 2022.10.17
誰でも

ご安全に!

カッパッパです。

ネットフリックスで見た「サイバーパンク: エッジランナーズ」が面白すぎて一気見しました。TRIGGERの勢いをネット配信で制限なくやりつくした感じとSFの世界観がとてもカッパ好みでした。10話で5時間弱で見れるのでお時間のある方はぜひ。若干グロ注意なのと暗めの話なのでメンタル余裕があるときに見るのが吉です。

月曜の朝は「モビイマ!」の5分でわかるクルマニュースから。

先週のニュース/トピックスをカッパッパが厳選。コメント付きで解説。この記事だけ読めば、最新の自動車ニュースを抑えられる。1週間の始まりにぜひ一読を。

お値段高めの北米生産

ソニーグループとホンダは、EV=電気自動車の開発と販売を手がける新会社を設立し、3年後に販売を始めると発表しました。
世界的にEVの開発競争が激しくなる中、最新の技術で映像や音楽などを楽しめる車内空間にし、“車は移動手段”という概念を変えることを目指すとしています。

大企業がタッグを組んだ、ソニーとホンダによる新会社「ソニー・ホンダモビリティ」の設立発表会が10月13日に開催。具体的なこれからの生産、販売方針が発表されました。

第一弾となる商品を発表するのは2025年前半で、同時にオンラインでの受注を開始。26年春に発売を計画し、デリバリーはまず北米で行われる予定としている。日本への展開は26年後半を計画。欧州での展開も視野に入れる。生産拠点はホンダの生産計画に合わせ、まずは北米のいずれかの工場で開始し、状況次第では日本での生産もあり得る

販売は4年後の26年から北米生産で。直近オハイオ州の工場をEV用に投資し、設備更新、韓国LGとの合弁によるEV用電池工場を建設という報道もあり、ソニー・ホンダモビリティは北米工場から生産開始される模様。アメリカのEV補助金は北米生産に限定しているので、生産集約から考えると、これが一番合理的な選択となりそう(日本でEV生産するメリットって今現在薄いんすよね)。

具体的な車両スペックについては明らかにされなかったものの、自動運転レベル3搭載について言及、車内には、複数のモニターや音響機器などを備え、映像や音楽などのエンターテインメントを楽しめるようにとソニーが持つコンテンツ力も活かしたクルマになる模様。個人的にはPS5並みのゲームが搭載されると良いのですが…

その分お値段は高めの高級車。ただ、ソニー、ホンダという大企業同士のタッグなのでブランド力はかなりあり、需要は高そう。なお、オンラインでの販売になる見込み。

遅れ気味の日本自動車業界のEVシフト。ソニーという他業界からの参入で活性化、日本自動車業界が力を維持できれば。とても面白いクルマができそうなので、まずはコンセプトカー含めた今後の発表に注目です。

資金をまとめて調達します

トヨタ自動車は2023年4月に全国に約5000店ある販売店の資金調達を集約する。販売店が車の割賦販売のために調達していた資金約3兆円をトヨタ子会社がまとめて調達する。これまでは販売店がそれぞれ全国の地方銀行などから借り入れていた。海外で金利が急上昇するなど金融市場の不透明感が増しており、金融機関と資金調達の交渉を有利に進められる体制を整える。  

トヨタ、ディーラーでの資金調達を一本化へ。これに伴って、販売金融の仕組みが大きく変わる見込み。

現在は各ディーラーが地銀やメガバンクからそれぞれに資金を借り入れ、トヨタ(メーカー)から仕入れる代金に充当。割賦販売する際はトヨタファイナンスが消費者から分割払いの代金を回収し、ディーラーに送金。割賦販売は金利による収益が得られるものの、全額回収までに分割払いの期間がかかるというデメリットが。

今後はトヨタファイナンスがまとめて資金調達し、割賦販売の債権を買い取る方式に。こうすることで、ディーラーは債権をすぐに売却して、販売代金を回収可能に。(金利収入も変わらずに得られる模様)。回収までの期間が大幅に短縮されるため、資金繰りが随分楽に。

実は自動車販売での大きな稼ぎ頭、ローンでの金利収入。ただ、回収期間がかかるというデメリットがありましたが、今回の見直しにより、ディーラーは即回収できる+資金も一括調達で規模が大きくなり、銀行との交渉も有利に。日本では販売数が落ち込む中でいかにディーラーで利益が上がるかは存続のためにも重要な課題。トヨタの規模の大きさを活かして、ディーラー経営が少しでも楽になれば…ということですごく良い話だと思います(いいことづくめなので、何かデメリットがないのか心配 )

1ユーロ

 日産自動車がロシア事業からの撤退を決めた。同社は2022年10月11日、ロシアで完成車の製造を手掛ける子会社「Nissan Manufacturing Russia LLC(NMGR)」の事業を、ロシア国営の「自動車・エンジン中央科学研究所(NAMI)」に譲渡すると発表した。2022年2月に勃発したロシアによるウクライナ侵攻(ウクライナ危機)が長期化し、今後の事業継続は困難と判断した。

日産、ロシア事業から撤退。子会社を1ユーロでロシア国営企業へ売却。

終わりの見えないロシア、ウクライナ侵攻。もし戦争が終わったとしても国際関係でのロシアの立ち位置を考えると事業継続は難しく、撤退の判断に。

先日トヨタも撤退を発表しており、日本の自動車メーカーはロシアから手を引き始めています。市場規模はそれほど大きくはないものの、工場などのすでに投資された金額は少額ではなく、日産も1000億円の特損を計上。将来性が見えないとはいえ、損失、そして働いている従業員を考えると、決して簡単な選択ではありません。

ロシア、ルノー日産連合が生産、販売台数が大きかったので経営へのダメージがデカそう。株式持ち合いの見直しなども報道されており、直近自動車メーカーの関係再編が起こるのなら、ルノー⇔日産⇔三菱の予感。それにしても今度欧州で販売される三菱の小型SUVの新型「ASX」、ルノー感がすごい。

北海道はでっかいどう

 自動運転ベンチャーのTURING(代表:山本一成氏)は、独自の自動運転システムを搭載した乗用車で北海道を一周するプロジェクトを行い、総走行距離1480kmのうち約95%を自動運転モードで走破したと発表した。

モビイマ!で山本CEOにインタビューさせていただいたEVベンチャー「TURING」が自動運転で北海道1周を達成。95%を自動運転モードで走行、レベル4に相当

山本一成🚘TURINGはCFO募集中です!
@issei_y
チューリング社、AI自動運転走行による国内初の北海道一周長距離走行実証を実施 prtimes.jp/main/html/rd/p… 北海道一周の95%を自動運転でいけました。(社員6人チームで1週間かかった、本当に大変だった)
2022/10/12 10:13
319Retweet 1160Likes

先導車ありではあるものの、フロントに取り付けたカメラのみで推論・制御してこの距離を自動運転できたのは率直にすごいと思います。ちなみにクルマは「レクサスRX」カメラでとらえた画像データを深層学習モデル「Transformer」に入力し、ハンドル・アクセル・ブレーキを操作。

TURINGさん、着実にステップアップしていて、毎月ニュースが入ってきて伸びしろがすごい。日本でのEVベンチャーは数少ないので、TURINGさんがいろいろ成し遂げて自動車業界活性化すると良いと思っています。またspaceなりでお話したいですね(山本CEO、話が上手くて喋っていて楽しい)

【今週の一言】

冒頭で書いたネットフリックスのおすすめ、他にももう一つ。

カッパッパ@ニュースレター「モビイマ!」🚗
@kappapa03
Netflixに「花束みたいな恋をした」が来ていたので、2010年代のサブカルに触れた方は是非見てください。
脚本坂本裕二、主演、菅田将暉、有村架純。
仕事に疲れきった主人公が「パズドラしかできねえ」というリアルと前半に貼られた伏線の回収とオダギリジョーがマジオダギリジョーなのがすごい映画。
2022/10/15 09:14
1Retweet 11Likes

「花束」はいいぞおじさんなので、もし見られた方、感想いただけると嬉しいです。

***

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今回も最後までお読みいただきありがとうございました!!

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