【Q&A 5分でわかる】これだけ抑えればOK!豊田自動織機_認証不正問題
2023年3月に明らかになった豊田自動織機の産業用エンジンでの認証不正問題。今回追加調査の結果、新たな不正が発覚。産業エンジンだけでなく自動車用エンジンにも対象が拡大し、10車種の出荷が停止する事態となりました、
今回の認証不正問題とはどのようなものか。そして何が問題なのか詳細に解説します。
今回の認証不正問題とはどのようなものか。そして何が問題なのか詳細に解説します。
カッパッパ
2024.02.01
読者限定
トヨタ自動車の源流企業であり、フォークリフトの世界シェアTOP、RAV4などの委託生産も手掛けるトヨタグループの中核企業、豊田自動織機。昨年3月に産業用エンジンでの認証不正問題が発覚し、追加調査の結果、対象が拡大。産業用エンジンだけでなく自動車用エンジンでも不正が行われていたことが発覚し、対象車種の出荷停止が発表されました。
一体なにが起きているのか。抑えておくべきポイントをQ&A方式でまとめました。これさえ読めば、豊田自動織機の不正問題への理解はばっちしです。
Q:豊田自動織機はどんな不正を行ったのですか
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続きは、3420文字あります。
- A:エンジンでの「型式認証」自動車が国の基準に適合しているかの認証申請において、合格するために意図的な改竄や正規でない試験方法を行いました。
- Q:不正はどれくらい行われたのですか
- A:産業用エンジンで11機種、自動車用エンジンで3機種不正が行われました
- Q:不正の具体的な内容はどのようなものですか
- A:産業用エンジンでは認証取得時に実測値と異なるデータ使用、試験中の部品交換行為など、自動車用エンジンでは出力試験時に見栄えの良いデータへの加工が行われていました
- Q:不正が行われたエンジンは問題ないのでしょうか
- A:産業用エンジンでは3機種が規制超過、6機種が確認中となっており、他エンジンについては社内検査で基準を満たすことが確認されています
- Q:なぜ不正は起きたのでしょうか
- A:タイトな短納期開発によるプレッシャー、現場任せで実業務に管理職が関与しない、チェック体制の不備、法規の不十分な理解/軽視、事業部間の力関係が要因とされています。
- Q:今回の不正を受けて、どのような対応が行われますか
- A:対象のエンジンの生産、搭載する車両の出荷を停止しています。
- Q:他の会社でも同様の不正が行われているのではありませんか
- A:同様の不正が行われていないとは言い切れません
- Q:今回の不正は自動車業界へどのような影響がありますか
- A:開発期間が長期化する可能性があります。また失墜した日本自動車の「品質」をどう回復させていくのかも課題です。
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