【徹底解説:自動車メーカー決算 SUBARU】俺たちの「チャレンジ」は終わらない!

自動車業界の最新ニュース解説を発信するニュースレター、モビイマ!「各自動車メーカーの22年4-12月期期決算」を解説します。最後はスバル。22年3月期は減産に苦しんだスバル。22年4-12月期は生産挽回が進んだのか。どこより詳しく解説します。
カッパッパ 2023.02.26
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今年のトヨタカレンダーは11連休がない。生産挽回で仕方ないと思うものの少し残念、カッパッパです。そろそろGW何するか考えよう。

自動車メーカー決算シリーズ、最後はSUBARU。2021年度、減産割合が他社と比べ高く、生産調整の大きかったSUBARU。生産、販売の挽回、そして業績を回復させることが出来たのか。

その内容をどこよりも詳しく徹底解説します。

1.やっぱり為替!増収増益の好決算

SUBARU(スバル)は2月8日、2022年4~12月期(第3四半期累計)の連結決算を発表。販売台数増加や円安効果で営業利益は前年同期比2.7倍増の2137億円となった。
全世界生産台数は、半導体を中心とした部品供給課題が継続する中、柔軟に生産計画を調整するなど影響の最小化に努め、前年同期比22.2%増の67万1000台となった。国内生産は同30.7%増の45万7000台、海外生産は同7.4%増の21万4000台となった。これを受け全世界販売台数は、重点市場である米国や国内を中心に堅調に推移し、同16.0%増の63万5000台となった。売上高は為替変動による増収効果および販売台数の増加などにより、同39.9%増の2兆8080億円となった。
https://response.jp/article/2023/02/08/367362.html

2022年4-12月期売り上げは前期比39.9%プラス、大幅増の2兆8080億円。前年同期がコロナ、半導体不足により大きく落ち込んでいるため、単純比較することはできませんが、前年より業績が回復していることは間違いありません。特に海外での売上が大幅に増えています。  

営業利益も前期比170%増の2137億円。営業利益率7.6%と国内各社の中でもTOPレベル。増収増益、SUBARUの決算は業績好調といえる内容に。営業利益の増減要因を見ると、やはり大きいのは為替益。1661億円。海外、輸出の割合が多いSUBARUにとって円安は大きな追い風。そして販売構成差で1300億円のプラス。前年より販売台数が増え、加えて価格改善(要するに値上げ)は進んだ結果。ただ、足元の原材料高騰により△944億円のコスト増もあり、1365億円のプラスに留まりました。

ややこしいのが諸経費が△614億円と大きくコスト増になっている点。こちらは保証修理費372億円と多くを占めています。これは製品に不良があった時のための製品保証引当金、海外分の引き当てが円安により積み増す必要があったため。円安は減益要因にもなりえるのです。また直近では設備投資を進めていることから、製造固定費が112億円、コスト増になっています。

前期、日本自動車メーカーの中で半導体供給不足の影響を最も受け、生産台数が伸び悩んだSUBARU。22年4-12月期は生産67.1万台と前期比で+22%。でもまだまだフル生産とは言えません。ただ、販売台数は15%の伸びに対し、売上は39.9%伸びていることを考えると1台当たりの価格が大きく向上。高価格帯の販売が好調なことが見て取れます。造れば儲かる環境。

地域別の状況を見ると販売、売上の大半が北米が占めていることがわかります。実は2022年の販売台数ではテスラよりも上だったりします。北米はSUVなどの高利益車種の人気が高く、SUBARUブランドが浸透。着けば売れるまさにドル箱市場。ただ、販売が北米に偏りすぎていることは経営上大きなリスク。一本足の北米が倒れてしまえばSUBARUの業績も一気に悪化。SUBARUの経営状況を見る上では北米の景気動向をチェックしておくことが必要です。(特に直近は金利が大幅に上がっているので、新車販売にどうダメージがでるか。。。)

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