【Turing 車両開発 山口氏インタビュー⑤】
Turingで働く面白さ

大好評、Turing、車輌開発チーム山口さんへのインタビュー。最終回となる今回は、「Turingで働く面白さ」。
既存の自動車業界とは全くことなるEVベンチャーTuring。そこで働く面白さ、また文化について詳細にお聞きしました。
崖のギリギリを笑顔で全力疾走する楽しさと発信する文化

カッパ
最後にTuringで働くって実際どうなのか。山口さんの率直な感想を教えてください。
山口
大変ではあります。例えると崖のギリギリを笑顔で全力疾走してるイメージです。
カッパ
でもすごく楽しそうですよね。
山口
楽しいです。みんなで背中押し合いながら、協力し合い頑張っています。
カッパ
あとTuringさんはブログを発信されていて、対外的に情報公開されるカルチャーがあるのは素晴らしいと思います。
山口
社内向けにも社外的にも書くことが求められて、作文力が大事なんですよね。今、Turingではいろんな会社からの混成部隊で仕事を行っています。バックグラウンドが全然違うので、「パワポで図が貼ってあって、メッセージが過剰書きで書いてあるだけ」といった資料だと解釈の幅ができすぎて誤解が生まれてしまう。だから、ナラティブ、ストーリーで書くことが社内でルール化されています。僕らみたいな自動車業界にどっぷり浸かっている人と、ソフトの人が対等に背景も理解をしあうためには文章を書かなきゃいけない。社内向けの発信を対外的に仕立て直したものがブログとして発信されています。
カッパ
IT系では開発関連やプロセスのブログが出るのですが、自動車業界で出ることはまずないので、読んでて非常に面白く、Turingさんの素晴らしい文化の1つだと思います。ステアリングを分解した記事や車両工場を作った記事が好きで、バックオフィスの方も書かれていて興味深い。
山口
会社として完成してるんだったら、情報発信は必要ないのかもしれません。ただ僕ら、Turingはいろんなことをやっていることを世間の人たちに知ってもらわないといけない。いま僕たちは、全ての機能、クルマはもちろんバックオフィスも開発中。そのプロセスを知ってもらうことが重要だと思っています。
カッパ
あとSNSを通じて発信されている方も多い。CEOである山本さんも以前インタビューさせていただきましたが、良い意味でぶっ飛んでいて、深みがある先進的な戦略を練られている。
山口
山本さんの飛び方は半端ないですね。
カッパ
山本さん以外でも青木さんや田中さんもX(旧:Twitter)で発信されていて、使い方が上手ですよね。個人的にはYugoさんのツイート、本質を突いた内容が多くて、とても好きです。インドで寿司屋をやっていた経歴が強すぎるのもあるんですが(笑)
山口
Yugoさんは僕の上司、車両開発部長に当たるのですが、企画をやっていて、彼のつぶやきから僕らエンジニアに気づき生まれてが実際の開発の助けになることもあります。サプライヤーさんに行って、自己紹介をする際に、僕は元々自動車メーカーでといった経歴を説明した後、Yugoさんがインドで寿司屋をがやってましたと言うと、不安そうな顔をされたりもしました(笑)
カッパ
さまざまなバックグラウンドを持った個性のあるメンバーが集まって、それぞれの強みを活かして完全自動運転EVを作ろうと奮闘されている。Turingさんは非常に強いチームだと感じています。
10人から100人へ
カッパ
あとTuringさんで好きなのは「保安基準を読むやつはえらい」ですね。

山口
保安基準は大事です(笑)
カッパ
保安基準を含めた安全性の評価は本当に大変。3億円掛ければ型式も取れるといったお話されていましたが、クルマは設計すること、実際に組み上げることも難しいのに加え、評価することにもコストも時間もかかる。
山口
2025年に向けて試験を他社に任せる部分はあるかもしれないないですけど、最終的に、試験は自社でやっていかないといけない。メンバーの中にはイメージ持ってない人も多いので、これから布教活動もしていかなくてはいけないと思っています。
カッパ
ダイハツなどの不正もあって試験はしっかりやることが改めて求められていますね。あとは品質規格、ISOやIATFの取得も必要になってくる。仕事の仕組みも規定して、品質をマネジメントしていかなくてはいけない。そういった仕組み作りも大変ですよね。
山口
ISOも1段階ずつ進めていて、認証を取る予定です。普通5年かかるところを2年でやろうといろいろ頑張っています。
カッパ
そういった仕事の重要性をわかってくれる人はなかなかいないですよね。
山口
資料や図面から仕事の仕組み作りまで、担当しています。ダイキャストメーカーさんのところに行って金型やら金属材料の検討をして、プレス後の部品を受けてくださる加工業者さんにも打ち合わせをしたり幅広く手掛けています。
採用活動頑張ってると言ってもなかなか人は急には増えなくて最近ようやく10人ぐらい。以前と比べれば、車両開発チームも優秀なメンバーが増え、技術力、チームとしての力も大きく上がってきました。ただ完全自動運転EVを実現するためにはまだまだ人は足りていません。来年には車輌開発チームを少なくとも100人ぐらいにしたいと思っています。20人ぐらいまで大きくなって、その中でリーダーを立てればどんどん人が増えていくと考えています。
カッパ
そうした採用活動の一助としてこのニュースレターが効果を上げることができれば良いと思っています。今回は本当に興味深いインタビューありがとうございました!
Turingでは2030年に完全自動運転EVを10,000台量産し、完成車メーカーになるため、自動車に詳しいエンジニア、ソフトウェア人材の採用を強化しています。こちらの記事を読んで興味を持たれた方はぜひこちらからカジュアル面談、採用イベントへの参加、ご応募をされてみてはいかがでしょうか。カッパッパのニュースレターからTuringに入社される方ができたら、カッパッパも大変うれしいです!
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