6/13~6/19 クルマニュースまとめ モビイマ!【Vol.5】

自動車業界の最新ニュース解説、おすすめレポ、本を紹介するニュースレター、モビイマ!第5号。【ニュース】ホンダ「オデッセイ」生産終了にみる一時代の終わり/2025年くらいの業績がEVの今後を占うのではないか/今週のテスラetc.
カッパッパ
2021.06.21
誰でも

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クルマのイマがわかる「モビイマ!」

( 2021年6月21発行)

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ご安全に!

在宅勤務でクーラーをつけることにためらいがあるカッパッパです。

いや、暑ければつければいいんですが、一人のためにつけるものもどうかと考えてしまう貧乏性。ちなみに在宅勤務の際は夕食つくりを担当。ごはん作るの楽しいです。

今回は新コーナーもあります。

早速クルマニュースチェックしていきましょう。

【目次】

1. Weekly Mobility News

  • ホンダ「オデッセイ」生産終了にみる一時代の終わり
  • 2025年くらいの業績がEVの今後を占うのではないか
  • 今週のテスラ

2.モビカイブ

  • トヨタ 父と娘のCM「Loving Eyes」

3.余談:ヘノヘノカッパッパ

  • 書いてみても読まれない
  • 企画のお知らせ

【今週のクイズ】

日本国内で発表される乗用車の中から、年間を通じて最も優秀なクルマを選定する日本カーオブザイヤー。実は販売前にも拘わらず、受賞したクルマがあります。そのクルマとは?

ここに配置されたボタンは、ニュースレター上でのみ押すことができます。
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1. Weekly Mobility News

Weekly Mobility Newsでは、自動車業界1週間の注目ニュースや記事を紹介し、Twitterよりも深掘りした情報・視点を発信します。自動車業界の最新トレンドはこれさえ読めば大丈夫!

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ホンダ「オデッセイ」生産終了にみる一時代の終わり

bestcarweb.jp

ホンダ、グローバル生産体制の見直しにあたり、国内の主要工場のひとつである狭山工場の閉鎖を決定。これにともない、同工場で生産するオデッセイ、レジェンド、クラリティ、この3車種を、2021年いっぱいで生産終了することを決定しました。

自動車の採算性が低く、生産体制を大幅に見直しているホンダ。ただ「オデッセイ」がなくなるのは予想外でした。

オデッセイは1994年に初代モデルが発売。セダン・クーペ以外の車種展開に出遅れ、業績が低迷していた中、アコードのプラットフォームを用いて開発を行ったオデッセイは、発売間もなく同社の業績を回復させるほどの大ヒット。1995年には3ナンバー普通自動車クラスの販売台数でTOPを記録(12万5,590台)低ルーフミニバンブームの火付け役になりました。アダムスファミリーを起用したCMを覚えている人も多いでは?

ホンダを救ったオデッセイでしたが、2000年代後半からは徐々に販売が低調に。全高の低さに起因する開放感のなさから人気の軸が全高が高いハイルーフタイプのミニバンに移り、かつてほどの販売台数には至らず。今回2021年を持って生産終了となりました。

本当に一時代を築いたクルマだけに時代を感じます。

そしてこの記事で注目すべきは以下の部分

「2020年度のホンダの車種別国内販売比率を見ると、N-BOXを中心とした軽自動車が(ホンダの国内全販売台数の)54%を占めます。ここにフィットとフリード、ヴェゼルを入れると80%以上になる。つまり、日本国内に限って見れば、ホンダは軽自動車+小型車メーカーなわけです。」
「今後、国内市場では実質的にヴェゼルがホンダの最上級車になる。ファミリー層向けにはフリードをあてるのだろう。ダウンサイザーにはフィット、全年齢層向けにはN-BOXで充分ということ。」

もちろんここに含まれていない「アコード」や「シビック」もあるのですが、販売台数からすれば「ヴェゼル」が主力車種、そして最上級車という位置づけに。ヴェゼルは確かに大変魅力的なクルマではあるのですが、小型のSUVで決して値段が高いわけではありません。トヨタがアルファードやハリアーの高価格帯が売れ筋なのと比較すると、どうしても利益率に差が出てしまうでしょう。コンパクトカーや軽、技術的には大変難しいんですが、いかんせん儲けが少ないんですよね…

ホンダの4輪自動車の利益率は2021年3月期で1.6%と極めて低く(ちなみに2輪は13.7%)今回の工場閉鎖や開発の合理化で何とかしないといけない、そして高価格帯のクルマを販売していくことが求められるのですが、今後の戦略どうなるんでしょう(内燃機関、エンジンは徐々にフェードアウトしていく方向ですし、クラリティで打ち切りでFCVもなしとなるとEVに向かうのかなぁ)

2025年くらいの業績がEVの今後を占うのではないか

今週も世界の各自動車メーカーからEVに関わる新しい戦略が発表されました。

jp.reuters.com
news.yahoo.co.jp
monoist.atmarkit.co.jp

世界各社が次々とEVの販売戦略を発表し、すべてにおいて計画よりも前倒し、投資拡大が進んでいます。EVに積極的な姿勢を打ち出すと株価も連動して上がる傾向にあり、EV化は世界の潮流であり、評価されていることは間違いありません。

しかしながら、実際EVは果たして儲かるのかどうか。

  • 電池の高コスト
  • 航続距離
  • 充電時間
  • 充電インフラ

EVはガソリン車と比較すると、大まかにいえばこれら4つの問題があります。現段階で比較すれば利便性が低く、値段が高いことは否定できません。(自宅充電できる人は別)

環境に良いので(日本でLCAでHV比較だと微妙)、カーボンニュートラルのために拡大していかなくてはならない。ただ実際クルマが売れるのか、そして利益が上がるのか。完成車メーカーが利益の出る価格設定をした際に、生産の拡大に合わせ、消費者が実際にその分EVを購入していくのか。

例えば先日発表されたFordのF150 ライトニング。こちらはアメリカでもっとも売れるピックアップトラックのEV版。4万ドルからと補助金含めると、ほぼガソリン車と同じ値段。このEVなんですが、4万ドルで利益を出すのはかなり困難なのではと思っています。EVの高コスト、要部品であるバッテリー。搭載容量は発表されていないのですが、EPA認定予測値で370km。車両重量考えると少なく見て70kWhくらいはあるのかなと推測(あくまで個人の類推です)。バッテリーのコストについては様々な情報があるのですが、現状、VWのパワーデイでの発表によれば、

バッテリーのコストは、1kWhあたり100ユーロ(約1万3000円)を下回るまで低減する。エントリーセグメントの車両で50%減、ボリュームセグメントで30%の削減を目指す。コストは、セルの設計、生産プロセス、正極と負極の材料、バッテリーシステムのさまざまな側面から低減していく。

とのことなので、現在は200ユーロ弱,25000円くらいはかかっているのではないでしょうか。バッテリーコストだけで、25000円X70kWh=175万。うん。利益が出る気がしない。発売が2022年だからもう少しバッテリーが安くなるはず、最もスペックの低いグレードの値段だから、上位グレードは値段があがると擁護するポイントがあるんですが、儲かる気配がしないんですよね。多分テスラのサイバートラック(3万9900$)を意識して設定された金額なんですが、車単体だと赤字じゃなかろうかと。

完成車メーカーがこれまで積み上げてきた内燃機関のノウハウにより、エンジンはコスト低減が行き着くところまでいき、かなりの低コスト。電池はしばらくは高コストが続くので果たしてガソリン車とほぼ同等の値段で出して利益が出るのか。(補助金がどんどんつぎ込まれる前提で高めの両価格になればなんとかなるかも)

EVに対し、電池工場を含めた大規模投資が相次ぎ、2025年ごろに集中しているのですが、設備投資の負担が乗ってくる、この段階でEVで果たして利益が十分でるのかが各社の運命を分けると思っています。ディーゼル不正などの事件を振り変えると、自動車のトレンドは変わってしまうことが多くあります。今はEVへの投資が評価されていますが、いわば博打。果たしてどうなるのか、答えは5年後くらいかな。

それにしてもマツダ、計画だとかなりのペースで新車攻勢をかける模様。楽しみな反面、果たして実際に出せるのか気になる。(FRラージのHV、SUVがあるならすごく気になるというか個人的に欲しい…)

あと作る側としては電動車と内燃機関車の混流生産ラインをどのように構築しているのか、実際のノウハウが知りたい。ライン見てみたいなぁ。

今週のテスラ

時価総額世界最高の自動車メーカー、テスラ。なんだかんだでみんな大好き(テスラニュースは伸びが良い)、ニュースには事欠かない。ここでは1週間のテスラニュースを振り返ります。

jp.reuters.com

NHTSAが運転支援システム「オートパイロット」との関連が疑われる事故について調査中。これまで「調査」は報道されてきたんですが、「オートパイロット」とは限定していなかったんですよね。ずっと思っているんですが、「オートパイロット」レベル2なんですが、名前の付け方が誤認を招く気がしてならない。

www.afpbb.com

手のひらクルクルのテスラ、ビットコインへの対応。まぁ所有してたら、やみくもに下げることはできない。ツイート1つで価格が上下する仮想通貨の現状がわるいのか。

その他の気になるニュース、ツイート

2.モビカイブ

「モビカイブ」ではカッパッパがおすすめのクルマに関する動画をお勧めします。クルマは文字だけでなく、動いている方が面白い!見て楽しい動画をご紹介します。

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6/20は父の日でした。父の日にちなんだ大好きなCMのクルマ動画を紹介します。

「Loving Eyes」。2代目セリカXX 2000GT、6代目マークⅡ 2.0グランデ、エスティマエミーナ、2代目プリウス、新型カローラフィールダーと、父娘2人の人生が進むにつれて、トヨタのクルマが乗り継がれていく様も描かれる。

最初は父の視点から「クルマ」で起こってきた数々の事件を、そしてそのあとに娘視点でその軌跡が描きだされます。

なにこれ、泣ける。子どもをお持ちの方は必見。子どもの成長も良いんですが、時と共に買い替えられていく車も家族の変化が見えて良さ。

クルマは単なる乗り物じゃない。人生の一部に組み込まれ、ドラマを作っていく大切な空間なんだと実感させてくれる素晴らしいCM。

約3分。Wi-Fi環境のあるところでぜひともご覧ください。本当におすすめ。

3.余談:ヘノヘノカッパッパ

100%私的なtwitterやnoteでかけないよもやま話。皆さんの役には立たない「チラシの裏」。ご興味がある方のみ、お読みいただければ

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最近アウトプット欲がすごくてニュースレター以外にも記事を書いたんですが

note.com

さっぱり読まれませんでした。普段の記事の1/8くらい。ちょっと期待していただけに悲しい。のですが、とりあえず世の中いろいろ出してみてなんぼなので、まずは思いついたら書く精神「がんがんいこうぜ」でやっていきます。手数を多く。下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる。いつか当たればよいのですし、今のWebは出してみるリスクもコストも低い。

と自分を慰めているのでした。いい記事だと思うんだけどなぁ(そんな記事ほど当たらない)

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さてここで企画のお知らせです。モビイマ!特別企画。

『モビトーーーク」

【知って差がつく】イチからわかる〇〇〇

と題してクルマ最新トレンドをカッパッパが詳しい人にお聞きしていく企画。月1回、前後編でお送りする予定です。

初回のテーマはなんと「テスラの魅力」

日本の自動車完成車メーカーに勤めながら、テスラ実際に乗られているユーザーの方に魅力を熱く語ってもらいました。

ぜひとも楽しみにお待ちください。

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【独り言】それにしても週2配信になって分割したものの、文量、新コーナーも増えて減ってない。増えてますね。。。

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【今週のクイズ】

日本国内で発表される乗用車の中から、年間を通じて最も優秀なクルマを選定する日本カーオブザイヤー。実は販売前にも拘わらず、受賞したクルマがあります。そのクルマとは?

正解は②トヨタ IQでした!発売前に受賞なんてすごい(棒

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最後までお読みいただきありがとうございます!!クルマのイマがわかる「モビイマ!」感想をいただけると大変うれしいです。Twitterボタンで感想、つぶやいてもらえると励みになります!さあ、今週も1週間やっていきましょう‼

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