5分でわかるクルマニュース_モビイマ!3/4

自動車業界の最新ニュース解説を発信するニュースレター、モビイマ!。先週のニュースをダイジェストで紹介。この記事だけ読めば、最新の自動車ニュースを抑えられる。1週間の始まりにぜひ一読を。
カッパッパ 2024.03.04
誰でも

ご安全に!

今期の戦隊シリーズのテーマは「クルマ」!その名も「爆上げ戦隊 ブンブンジャー」。子どもと一緒に見始めたカッパッパです。初回は王道でとてもGOOD。味方、敵のキャラクターの良さ、コミカルな部分のバランス、交通ルール完璧遵守あたりで好感度が爆上げです。ちなみに主人公たちが乗るクルマ、スーパーカーが光岡自動車の「ロックスター。やっぱカッコ良いですね。

お子さん、特に男児のおられる方は一緒に見てはいかがでしょうか。自動車見てるだけでもワクワクします(CGも多いですが)

月曜の朝は「モビイマ!」の5分でわかるクルマニュースから。

先週のニュース/トピックスをカッパッパが厳選。コメント付きで解説。この記事だけ読めば、最新の自動車ニュースを抑えられる。1週間の始まりにぜひ一読を。

再開!

 ダイハツにて認証試験不正が発覚し、生産/出荷が停止していた車種のうち、小型SUV、ダイハツ「ロッキー」トヨタ自動車ブランドの「ライズ」、SUBARUブランドの「レックス」のガソリン車の基準への適合が確認され、生産/出荷が再開に。出荷再開は2024年3月4日、生産の再開は3月18日から。

ようやく滋賀(竜王)工場の生産が一部再開に。ただし今回はガソリン車のみで不正が発覚した要因となったハイブリッド車については対象外となっていますj。

2月に入ってから徐々に適合審査が終わり、生産が開始されてはいるものの、生産再開の規模はめどがたっている車種も含め全体の4割にとどまっていています。

全ての認証が終わるのは6月との報道もあり、依然生産調整は続きそうです。ダイハツの出荷台数が落ちた分、国内の販売台数も減少しており、親会社であるトヨタの業績へも影響が出そうです(それを海外でカバーしてそうですが)

再開!その2!

豊田自動織機での型式認証不正により、生産がSTOPしていたトヨタ車体いなべ工場第1ライン。「ハイエース」「エース」「グランエース」に使用されているディーゼルエンジンの基準適合が確認されたため、生産、出荷を再開。これによりディーゼルエンジンの型式認証不正による稼働調整は全て解除されたことになりました。

トヨタ車体いなべ工場第1ラインでは「ハイエース」「エース」「グランエース」以外にも「アルファード」「ヴェルファイア」が生産され、2月丸々1ヵ月生産が停止。人気車種で納期も長くなっているだけに消費者にとっても大きな影響が出ています(ハイエースも商用車として一定の需要はあるので納期遅れは問題ですが)

「アルファード」「ヴェルファイア」は販売価格が高く、利益の出やすい車種であるため、1ヵ月の減産はトヨタの売り上げへの影響が懸念されます。

上記のダイハツの出荷停止と合わせてトヨタグループの国内生産は1-3月期で大きく減っています。他自動車メーカーでも能登半島地震による部品サプライヤーの被災により、減産が行われており、この1-3月期は日本の自動車メーカー全体で厳しい業績になるかもしれません。

断念!

かねてより噂のあったAppleでのEV生産。ファブレスで生産してくれるOEMを探し、Appleでは肝となる自動運転の開発が進められているとされてきましたが、白紙撤回。10年を費やしたPJでしたが、期待されていた「Appleカー」が市場に出ることはなさそうです。

開発当初から苦戦が伝えられていたAppleカー。自動車は市場規模自体は大きいものの、営業利益率はAppleが属するIT業界と比べれば、低く、ビジネスモデルとして成立するのかに懸念がありました。当初は25年ごろ発売されるのでは?と報道され、世界各国のメーカーに製造を委託する噂が流れましたが、正式発表はなく、直近では28年に延期されるのではと報道。

Appleが手掛けていた自動運転においても、完全自動運転を先行して実験していたCruiseが人身事故の発覚、及びその後の対処により運行許可を取り消し。戦略自体を見直し人員削減を行う結果となり、自動運転(ロボタクシー)の実現への向かい風が強まっていました。

こうした逆風の中で正式に取り組むj前に撤回し、現在大きな高まり見せている生成AIへ軸足を移す決断をしたことはAppleにとって当然の流れなのかもしれません。自動車業界では中国メーカーを中心に新規参入が続いていますが、赤字の企業が大半であり、事業として成立させる難しさを感じます。

ただ、これは既存メーカーにとっても同じ。今後EVシフトがすすみ、利益率の低いBEVの割合が増える中で、いかに利益を確保していくのかは各社の課題。その一つがコネクテッドを活用した自動運転やロボタクシーだったですが、Appleが辞退するほどの難易度と考えれば既存メーカーでも早々簡単にできることではなさそうです。

「Appleカーが参入しなくて一安心。EVシフトが遅れて日本メーカー有利」との慢心は、数年後日本メーカーがEVシフトについていけず、凋落の道をたどることに繋がってしまいかねません。いつEVシフトに本腰を入れるのか、そして自動運転を含めたソフトウェアの開発をいかに進めていくのか。業績の良いいまだからこそ、的確な戦略の見直し、修正が求められています。

【今週の一言】

確定申告を終わらせました!(長い戦いだった)

***

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