【待ってました】トヨタ量産EV「bZ4X」遂にスペックが発表!対テスラ筆頭となるか?!
_モビイマVol.34
ご安全に!
気がつけば11月であと今年も2ヵ月。そろそろ年末の予定も決めないとカレンダーをチェックしたら、年末はトヨタカレンダー、8連休でいつもよりもすくないじゃんという気分に。いや、普通の人からすれば、十分長いわけで何事も慣れは良くない…
では「モビイマ!」Vol34スタートです。
【目次】
1. モビニュース!
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【待ってました】トヨタ量産EV「b4zx」遂にスペックが発表!対テスラ筆頭となるか
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【世界中で大減産】海外各社の7-9月決算、果たして実績やいかに?
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今週のテスラ
2.モビカイブ
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オンライン工場見学「マツダ」
3.余談:ヘノヘノカッパッパ
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かさぶたをさわらない
1. モビニュース!

「モビニュース!」では、自動車業界1週間の注目ニュースや記事を紹介し、Twitterよりも深掘りした情報・視点を発信します。自動車業界の最新トレンドはこれさえ読めば大丈夫!
【待ってました】トヨタ量産EV「bZ4X」遂にスペックが発表!対テスラ筆頭となるか
まだかまだかと言われていたトヨタの量産EV。遂にトヨタブランド初の量産新型EV「bZ4X」の詳細が公表されました。
TOYOTA bZシリーズは、「beyond Zero(ゼロを超えた価値)」を目指した、専用プラットフォームのBEV。bZ4X(ビーズィーフォーエックス)は、SUVタイプのBEVとしてのワクワク感、走りの魅力、安心・安全性能に拘ったTOYOTA bZシリーズの第一弾。2022年年央より世界各地で発売
まずは売れどころのCセグ、SUVから。テスラ「モデルY」、日産「アリア」とガチンコ勝負のマーケット。
首を長くして待っていたトヨタのEV、果たしてそのスペックはいかなるものなのか。
まず、スバルと共同開発したEV専用プラットフォーム「e-TNGA」を使用。「滑らかで意のままになる走行性能と、本格SUVとしての走破性を実現」と「主要骨格部位にホットスタンプ材、高張力鋼板を用いた軽量・高剛性なボディ構造を採用」と剛性維持しつつ、重いEVの軽量化頑張ってはるなぁという感想です。
デザインは、「Hi-Tech and Emotion」をテーマに、EVの先進感やSUVらしい力強さを両立したスタイリング。個人的には「THE・ミライ」とEV感もあって良いエクステリアだと思います。

https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/36254708.html?padid=ag478_from_pickup
EVで重要となる航続距離と充電時間。71.4kWhの電池を搭載し、一充電走行距離(WLTCモード)は500km前後 。最大150kWの出力に対応し、30分で充電量80%まで充電可能。他社と比較しても、十分な性能。後出しということもありますが、このあたりきっちりしているのトヨタらしい。

個人的に熱かったのは「ステアバイワイヤシステムと異形ステアリングホイールを組み合わせたワンモーショングリップ」円形のステアリングもあるのですが、異形だととっても未来感があってGOOD。
・ステアリングホイールとタイヤの間にメカニカルな結合のない、ステアバイワイヤシステムを一部車種に採用。特徴は以下の通り。
・ステアリングの回転角度を持ち替え不要な約±150°に設定。Uターンや車庫入れ、ワインディングロード走行時などでドライバーの負荷を大きく低減
・ドライバーが感じる操舵トルクと、タイヤの転舵角度を独立に制御することにより、操舵感を向上。ドライブモードセレクトと連動し、ステアリング特性を変更
・タイヤからの不要な振動は遮断しながら、ロードインフォメーションなど必要な振動のみ伝達。路面の凹凸を乗り越えるような場合や、レーントレーシングアシストの作動時なども、タイヤの動きを制御し、車両の安定性を確保
・ワンモーショングリップにより足元の空間が広まり、ドライビングポジションの自由度や乗降性が向上
トヨタでは初の採用となる「ステアバイワイヤシステム」。これは乗って確かめてみたい。ハンドルを操る感覚が全く違うはず…
その他、OTAへの対応や「ミリ波レーダーおよび単眼カメラの検知範囲拡大により、各機能の性能向上や一般道での支援を行う新機能を追加」した最新のToyota Safety Senseなど先進機能も盛り込まれています。
そして日本仕様にはDC外部給電機能(V2H、V2L)付。この点、災害の多い日本では非常に重要な機能だと考えていて、「緊急時に、給電器を接続し、大出力の電力を住宅や家電に供給可能」は大きなメリットだと思います。
あとオプションになりますが、ルーフソーラーパネル付も。1年間で走行距離1,800km(社内試算値)に相当する発電量を生成とプリウスPHVと比べ、性能が大きく向上。環境を考えるとこうした再エネ、クルマ単体でそのまま充電できる機能は素晴らしい。
まとめると、「トヨタらしくまとまった堅実なEV+先進機能でプレミア感」。先週の記事でも書いたのですが、EVはまだまだ価格が高いためにEV以外の部分でプレミア感を出さないと売ることが難しいと考えています。その点、今回のbZ4Xはその条件を十分に満たす「ミライのクルマ」になっている。
気になるのは価格と販売時期。個人的には補助金込みで500万前半だったらめっちゃ安い、予想は補助金込みで600万くらいからかなと。販売時期は22年年央以降ということで早くて夏。今から楽しみだなぁ…
販売開始時期がテスラ、モデルYや日産、アリアとかぶってきそうで2022年は「第1次EV販売対決」なんで1年になるのかもしれません。
ちなみに、姉妹車になるであろうSUBARU初のEV「ソルテラ」も公開イベントが11/11に。こちらもめっちゃ楽しみです。

SUBARU初のグローバルSUV EV 「SOLTERRA」のWorld Premiere Eventをライブ配信します。
弊社社長 中村によるプレゼンテーションや、開発責任者より #SOLTERRA をご紹介します。
ぜひご覧ください!
詳しくはこちら
subaru.jp/solterra/solte…
【世界中で大減産】海外各社の7-9月決算、果たして実績やいかに?
米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)が27日発表した2021年7~9月期決算は、純利益が前年同期比40.2%減の24億2千万ドル(約2750億円)となった。半導体不足で減産を余儀なくされ、収益源の米国を中心に新車販売が苦戦したのが主因。売上高は24.5%減の267億7900万ドルだった。
7-9月(第3四半期)業績はアナリスト予想を上回った。1株利益は一部項目を除いたベースで51セント。アナリスト予想平均は27セントだった。売上高は357億ドルで、市場予想平均は316億ドル。 フォードは今回の力強い決算について、大方の自動車メーカーを依然悩ませている重大な半導体不足がやや緩和されたことや好調な需要が要因だとしている。フォードは業界で最大の在庫を積み上げた。
独フォルクスワーゲン(VW)が28日に発表した2021年7~9月期の連結決算は、営業利益が前年同期比18%減の25億9500万ユーロ(約3400億円)だった。半導体不足の影響で約80万台分の生産が影響を受けた。
日本完成車メーカーの7-9月決算は11月1週目からになるのですが、先駆けて海外メーカーの決算が発表されています。先週発表されたテスラの決算は非常に好調でしたが、他の海外メーカーの結果やいかに。
まず上記ではGM、Ford、VWに共通しているのは半導体不足の影響を受け、売り上げ自体は落ちている=減収であるという点です。具体的に80万台という数量の出ているVWにすると、コロナ前2019年の販売台数1097万台⇒約7%も半導体不足で車の生産が出来ていない計算になります。本当にどの会社も半導体がなくてクルマが作れていない…世界各工場の稼働体制を見ても、フル体制で生産できている工場はほとんどありません。各社の発表によれば、10-12月は改善される見込みとのことですが、実際どこまで回復するのか。本来の数量に戻るのは22年に入ってからとされており、在庫の積み上げのことも考えると、22年前半は忙しくなりそう…(本当に増えると良いのだけれど)
一方で各社はクルマが作れないために、稼ぎの高い車種に生産を集中する、また値引きの源泉となる販売奨励金を絞る(値下げしなくても売れる)ことで黒字を確保。高い利益率を維持しています。VWだと↓
利幅の大きい車種に半導体を優先的に回したことで、乗用車の主力の「VW」ブランドやシュコダ(チェコ)などの量販車ブランドが軒並み営業赤字になった。一方、高級車ブランドの独アウディや独ポルシェは10%前後の営業利益率を確保した。
自動車メーカー、これまでは営業利益率で、合格は5%、8%出ればすごい、10%なんて神みたいな世界だったのですが、この2021年、需要>生産となった結果、利益率は大きく改善し、利益は出やすい環境になっています。

半導体がなさ過ぎて、機能を絞った自動車が販売されるように。消費者としては納期が先になりますが、来年22年以降まで待った方が、値段や設備の面を考えても良いクルマが買えるのかなーと思います。
果たして今週から始まる日本メーカーの決算やいかに!
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