5分でわかるクルマニュース_モビイマ!9/19

自動車業界の最新ニュース解説を発信するニュースレター、モビイマ!。先週のニュースをダイジェストで紹介。この記事だけ読めば、最新の自動車ニュースを抑えられる。1週間の始まりにぜひ一読を。
カッパッパ 2022.09.19
誰でも

ご安全に!

カッパッパです。またコンビニアイスを紹介させてください。今回はかなりの大ヒット。「あんバターのトリコです」というモナカ。あんこ好きの自分にピッタリ。あんことバター、至高の組み合わせ、カロリーの暴力を感じる1作品(でも211Kcalとそこまで高くない)。本当に美味しい。かじるバターアイス以来の大ヒットです。セブンイレブンで販売しているのであんこ好きの皆さん、見かけたらぜひ勝ってみてください。(コンビニアイスの宣伝がニュースレターの主になっているのでは説)

月曜の朝は「モビイマ!」の5分でわかるクルマニュースから。

先週のニュース/トピックスをカッパッパが厳選。コメント付きで解説。この記事だけ読めば、最新の自動車ニュースを抑えられる。1週間の始まりにぜひ一読を。

祝!再開

 日野自動車に対しては、立ち入り検査の結果、基準適合が確認されたエンジンの出荷再開を2022年9月9日に認めた。出荷を再開できるのは、トラック/バス用のエンジン3機種と、建設機械など向けのエンジン4機種だ。一方、排ガス性能が基準に満たないことが確認されたトラック/バス用エンジン1機種、建設機械など向けエンジン3機種は型式指定を取り消す。

国内向けの出荷が全面休止となっていた日野自動車。基準に達していることが確認されたトラック/バス用のエンジン3機種と、建設機械など向けのエンジン4機種については出荷再開へ。一方、検査不正が発覚し基準未達となったトラック/バス用エンジン1機種、建設機械など向けエンジン3機種は型式指定を取り消し。

まずは予想よりも出荷が再開できたことを喜ぶべき案件。仕入先を含めた業績への影響は大きく少しでも出荷=生産が再開することでダメージは少なくできるはず。

一方で今回の不正は意図的に長期間行われ、かつ何度も国交省より監査報告を求められたのにも関わらず、発覚しなかった非常に大きな不正。

 国土交通省が「不正をさせてしまった背景」として挙げた要因には、自動車メーカーとの信頼関係を前提にしていたことが影響している。例えば、長距離耐久試験は型式指定申請前に行われるため、審査官が立ち会っておらず、信頼関係を前提に自動車メーカーから提出された試験結果を受け取り、審査していた。エンジン制御プログラムが試験時と量産時で同じであるかどうかは、自動車メーカーとの信頼関係を前提に確認していなかった。

自動車メーカーへの信頼を前提として、「不正」がないだろうで成り立っていた検査制度。今回の不正を受け、国交省でもやり方を改訂。不正を見抜けるよう強化される見通し。手続きが増え、業務の工数はあがるものの、再発防止を考えれば仕方がない(社内でもよくある)。

大事なことは手続きが形式化し本質が失われてしまうこと。不正が発覚したばかりのイマは厳重に行われ、意識も向きますが、徐々に薄れ、効率を重視していくと再発することになりかねません。この10年でもTOPレベルの不正であり、日野自動車、総じて自動車メーカー全体の信頼を取り戻すためにも忘れずに真摯に取り組んでいく必要があります。

商用車メーカーの中の人
@trucknakanohito
日野自動車の企業風土改革案がJTCの極み過ぎて死にたい。

・経営層が自ら現場に足を運ぶ
受入準備が大変だから現場に来るな。

・職場懇親会
若手中堅は飲み会なんて求めてない。
2022/09/16 14:28
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再発防止、大丈夫かな…

支援はあるけど楽じゃない

自動車産業で知られる中西部ミシガン州デトロイトで開幕した伝統のモーターショーは、新型コロナウイルスの影響で2019年1月以来、3年ぶりの開催となり30余りのブランドが参加しています。アメリカの大手自動車メーカーGM=ゼネラル・モーターズやフォードは、現地で人気のあるピックアップトラックのEVやSUV=多目的スポーツ車のEVをブースの中心に展示し、最新のEVをアピールしています。14日はバイデン大統領も訪れ「私たちは電気自動車の未来を築いているところだ。私の経済政策が、アメリカで歴史的な製造業のブームに火をつけた」などと、EVの普及を促進する政策の効果を訴えました。

アメリカで3年ぶりにデトロイトモーターショーが開幕。やはり主役はBEV。BIG3のGM、Fordを始め、最新のBEVが勢ぞろい。バイデン大統領も訪れ、EVシフト、そして政府の支援政策を強調しました。

この半年ほどで一気進んだアメリカEVシフトの姿勢。BEVで躍進するライバル中国との競争のため、保護主義的な支援策を決定。これから需要が伸びるBEVを自国内で成長させようという意思を強く感じます。

ただ支援策が保護主義過ぎて、対応車種が少なすぎるよ問題。

税額控除が受けられる前提条件となるのが、北米(米国、カナダ、メキシコ)で組み立てられたEVであることだ。この結果、例えば欧州から輸入されているEVはすべて対象外となる。そのうえで、7500ドルの税額控除は2つの部分に分かれており、半分の3750ドルは、バッテリーに使われているコバルトやリチウムといった重要鉱物のうち、調達価格の40%が米国と自由貿易協定を結んでいる国で抽出あるいは処理されるか、北米でリサイクルされている場合にのみ適用される。調達価格に占める比率は段階的に引き上げられ、2027年販売以降には80%とするように求められている。さらに残りの3750ドル分は、バッテリーに使われている部品のうち50%が北米で製造されていることが適用の条件だ。この北米製造比率も段階的に引き上げられ、2029年以降には100%にするよう求められている。
https://www.webcg.net/articles/-/46868

組み立て北米内はさておき、バッテリーの原材料調達先まで指定。中国バッテリーの排除は変わるのですが、実際問題として制約は大きく、恩恵をフルに受けられる車種は限定。日本メーカーでは今のところ、日産「リーフ」のみ。これからBEVを販売していく中でどこでどのように調達して生産するのか。自動車2大市場の中国、北米がそれぞれ保護主義的制約を進めており、グローバルで生産する自動車メーカーは調達網に頭を悩ませることになりそうです。

日本でもようやく?

西村康稔経済産業相は13日の閣議後の記者会見で、車利用の将来像や自動車産業への支援策を議論するため「早ければ10月、岸田文雄首相や関係閣僚とともに自動車産業と直接、意見交換をしたい」と述べた。自動運転サービスの普及などを念頭に、必要な政策を検討する考えを示した。

他国と比べると、自動車業界への支援、そして規制も薄く、自動車メーカー任せの日本。ここに来て政府が自動車業界支援のために、検討会を設けることを決定。

上記のアメリカの保護主義政策に対しても直近懸念を表明…と決まる前に言わんかい、遅すぎるやろと思わんことはないのですが、言わないよりもマシなので、日本自動車メーカー向けに少しでも緩和されると良いのですが。

中国やアメリカ、そして欧州、新興国ではタイやインドもEVシフトを中心とした自動車業界支援策が打ち出される中で、他国比較だと支援がイマイチ少ない日本。ここに来てようやく重い腰を上げて本格支援…のためにまずは意見交換会から。

「国が支援するとろくなことにならない」という意見もあるのですが、他国の状況を見ると「海外メーカー=バックボーンに自国の支援VS 日本メーカー=NO国の支援、企業任せ」という構図になっており、少しでも良いからより良い支援を引き出したいところ(その分環境規制も少なかったりするのですが)

何にせよ自動車業界に目が向けられ、より充実した支援の検討が始まったのは非常に良いこと。実りある検討会になるのか、その内容に注目です。

平田 智基
@t_10_a
これをお作りになられた方(尊敬しすぎて敬語すぎる)、最近はTwitterまったく更新されていないけど感謝をここで伝えたい...

国内の業界別市場規模に関しては、このサイトがいちばんわかりやすいと思う

出所も法人企業統計調査など、公式文書が多めで大好きです

stat.visualizing.info
2022/09/11 20:17
799Retweet 5077Likes

自動車業界、本当に規模が大きいので潰れると日本全体への影響も大きいのでサポートしてほしい。(自分が自動車業界にいるというポジショントーク)

この時代にFRディーゼル直6SUV(300万円台~)

 マツダは2022年9月15日、新世代のラインアップとなるラージ商品群の第1弾のクロスオーバーSUV「CX-60」を発売したと発表した。4つあるパワートレインの設定のうち、直列6気筒のディーゼルエンジンにモーターを組み合わせたマイルドハイブリッドモデルから販売を開始した。他のパワートレインを搭載したモデルは2022年12月以降に発売予定だ。

世界ではEVシフトが鮮明な2022年。この時代に「新エンジン直6ディーゼル積んだシリーズ販売していきます」という独自路線のマツダ。第1弾「CX-60」が販売を開始。

FRディーゼル直6SUVが300万円台~と海外メーカーと比べると200万くらいは安いんじゃないかというバーゲン価格で、果たして原価管理がどうなっているのか本当に気になるCX-60。(内装も高級志向ですごく凝っている)

CX-60の日本国内での販売目標は月2000台で、2022年6月24日に受注を開始してから2カ月半で8726台を受注した。

受注は好調…というか国内企画台数2000台は流石に少なく見積りすぎなのではと不安になります。実車が見れる前で8726台受注なので、試乗車も出てきた今月からはより受注も伸びていくでしょう。(実はカッパも試乗しに行きます)

大排気量エンジンを積んだマツダのラージ戦略。CX-60を皮切りに販売車種を増やし、高級車路線にシフトしていく予定です。BEVが叫ばれる中、あえての内燃機関重視の戦略は上手くいくのか。販売動向に注目です。

【今週の一言】

15日にTURINGの山本CEOと対談した twitter スペースでのイベントが楽しすぎた件。山本さん素晴らしいのはハードウェアにリスペクトがあるところソフトウェアとハードウェアがお互いにリスペクトしあう、「仲良く」していけば、よりよいクルマを日本から生み出せると思います。こちらから聞けますので気になった方はぜひ。

***

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今回も最後までお読みいただきありがとうございました!!

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