【日産24年上期決算解説】急転直下の一人負け。再び『リバイバル』が必要な苦境に陥った要因とは
今回から「各自動車メーカー24年上期決算」を解説します。今回は日産。前期までは好調だった業績ですが、今期に入ってからは大幅に悪化。業績の急転直下はなぜ起きたのか。その詳細を解説します。
カッパッパ
2024.11.10
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2010年度の拡大路線で固定費増、ブランド力が低下し、19年度、20年度は赤字になった日産自動車。その後中期計画「NISSAN NEXT」にで戦略を見直し、採算性を大きく改善させ、23年度は過去最高の売上高を更新、営業利益も4.5%まで回復。新規中期計画「The Arc」では中国以外で26年までに販売台数100万台増を掲げました。
しかし、24年度に入り状況は一転、上期は営業利益が99%減でギリギリ黒字。再びターンアラウンド=構造改革を発表する非常に厳しい内容の業績となりました。他日本自動車メーカーが業績を維持する中で、日産だけ特出して業績が悪く、いわば一人負けになっています。なぜ日産はここまで窮地に陥ってしまったのか。その要因と挽回に向けた今後の抑えておくべきポイントを詳細に解説します。