【22年上期振り返り②】再考の気運高まるグローバルサプライチェーン

激動の自動車業界22年上期。3回に渡って、上期での重要トピックについて解説します。
今回はサプライチェーン。2022年世界情勢は大きな変動の中にあり、自動車業界もその影響を多大に受けました。グローバルに展開する自動車業界は、今生産のあり方が大きく見直されています。これから果たして自動車はどこから部品を調達して、どこで完成車を生産していくのか解説します。
カッパッパ 2022.10.03
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ご安全に。

期末でとっても忙しく、Twitterに浮上することができていないカッパッパです。「この仕事さえ終わればきっと楽になるはず」が延々続いているのですが、一体いつになれば終わるのでしょう。(仕事あるある)

今回は22年の自動車業界上期振り返り2回目。「再考の気運高まるグローバルサプライチェーン」をお伝えします。

2022年世界情勢は大きな変動の中にあり、自動車業界もその影響を多大に受けました。グローバルに展開する自動車業界は、今生産のあり方が大きく見直されています。これから果たして自動車はどこから部品を調達して、どこで完成車を生産していくのか。よろしければ、今回の記事を参考にあなたもぜひ考えてみてください。

まさかの「戦争」

アフトワズを試乗するプーチン氏
アフトワズを試乗するプーチン氏

戦争が始まる。2022年が始まった段階で、一体どれだけの人が予想できたでしょうか。大国ロシアがウクライナに新興。2月に始まったこの戦争は、半年以上経った今でも依然終わりを告げておらず、自動車業界を含めた世界経済に大きな影響を与えました。

ロシア自動車産業規模は2021年で販売153万台、生産134万台。少ない数量ではありません。2月のウクライナ侵攻後はロシア国内の工場はほとんど操業を停止。今現在も多くの工場で生産再開が見込めない状況にあります。

ロシアの販売/生産シェアトップはルノー傘下のアフトワズ(21年生産26万台)。ロシア、欧州との関係悪化、戦況の長期化を受け、ルノーはロシア国内企業に株式を売却、ロシア事業から手を引きました。日本企業でも、トヨタ、マツダがロシアでの生産撤退を正式決定。生産撤退=工場で働いている人々の雇用、これまでの行ってきた投資が「0」に。政治情勢や将来性を考えれば、撤退は妥当な選択なのかもしれませんが、苦渋の決断である事は間違いがありません。

また、ロシアウクライナ侵攻は完成車の工場だけでなく、部品供給にも多くの影響を与えました。侵攻開始直後は、ウクライナで生産していた自動車部品、特にワイヤーハーネスが納入できなくなり、欧州メーカーを中心に操業停止が続きました。現在では他国への生産移管が進み、部品は問題なく供給されていますが、戦争などの異常事態が起きた際、グローバルで部品を調達している自動車メーカーは操業へのインパクトが大きいことが明らかに。

そして直近では電力を初めとするエネルギー費高騰も大きな問題。自動車生産には電力が不可欠。生産コストが増大し、収益を圧迫。欧州の自動車生産の中心、ドイツでもエネルギー価格の高騰を受けて、生産縮小、国内投資を延期/中止、国外投資へ変更とサプライチェーン見直しが進められています。

「ゼロコロナ」のリスク

22年、次の問題は中国、コロナによる都市封鎖(シャットダウン)。ゼロコロナ政策を掲げる中国では、感染者が発生した場合、該当地域の人の移動が禁止⇒工場操業や部品出荷などの物流も停止する事態に。他国よりも政府の力が大きい中国。やると決めたら徹底っぷりが半ばない。

1番影響が大きかったのは4月上海ロックダウン。あのテスラの上海ギガファクトリーも3週間以上稼働できなくななったこの都市封鎖。完成車だけでなく、自動車関連部品工場の操業停止も長期間に。中国生産⇒日本へ輸入後、組付けしている部品も在庫が枯渇。日本自動車メーカーの国内操業も稼働停止に追い込まれました。

上海ロックダウンから半年が経った今でも、中国国内ではゼロコロナ政策が継続、都市封鎖を行う状況は依然変わりはありません。工場はいつ止まってもおかしくないリスクを抱えながら、現在も生産が続けられています。(現在もちょくちょくロックダウンが起きて、工場泊り込みで生産していたりします)

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