【徹底解説:自動車メーカー決算 日産】為替益大幅増でも減益、儲からないその理由は…

自動車業界の最新ニュース解説を発信するニュースレター、モビイマ!。今週からは「各自動車メーカーの22年4-6月期決算」を解説します。2番目は日産。軽EVが絶好調、新型車を相次いで投入する日産の業績はいかに。
カッパッパ 2022.08.01
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初めて買ってみた米国株、久しぶりに見に行くと1/8のお値段。株名人、カッパッパです。(家計を嫁カッパに任せていて本当に良かった)

自動車メーカー決算シリーズ、第2弾は日産。構造改革がすすめられている日産。EV「アリア」の販売を開始し、軽EVの受注も絶好調。1-6月の電動車販売台数は「ノート」がTOP。新型車攻勢で、体質改善を図っていますが、その業績やいかに。

毎回、決算発表資料の「やりました」「よくなっています」アピールの情報量が多い一方で、具体的な中身をぼやかす資料が多かった日産。今回は一部詳細が明らかに。おしゃれなんだけど、理解しづらい日産決算。カッパッパが代わりに読み解き、どこより詳しく解説します。

1.4-6月期は増収減益、重くのしかかる原材料/物流費高騰

 第1四半期の売上高は前年同期(2兆82億円)から1291億円増となる2兆1373億円、営業利益は前年同期(757億円)から108億円減の649億円、当期純利益は前年同期(1145億円)から674億円減の471億円。また、第1四半期累計3か月のグローバル販売台数は前年同期(104万8000台)から22万9000台減の81万9000台となった。

2022年4-6月期売り上げは売上高は前年同期(2兆82億円)から1291億円増となる2兆1373億円(+6.4%)、営業利益は前年同期(757億円)から108億円減の649億円、増収減益。営業利益が伸びていない、正直厳しい内容。

グローバル販売台数は前年同期比△21.8%の81.9万台。生産台数はほぼ横ばいの81.2万台。前期は車両在庫があったために、生産よりも販売台数を増やすことが出来ていたのですが、今期はすでに在庫を使い切っており、生産=販売。台数を伸ばすことが出来ず、前年比マイナスに。

なぜ営業利益は減ってしまったのか。その要因はやはり「原材料/物流費高騰」。円安による為替益が257億プラス、販売パフォーマンス(販売費用=販売奨励金減など)でプラス535億円になる一方で、原材料で507億円、物流費で83億円のコストUP。コストUPが打ち勝ち、減益の結果になりました。

ただこちらは前期に「販売金融事業の貸倒引当金の戻し入れや中古車価格の上昇による一過性の増益」350億円が含まれており、この点を考慮すると今期は「242億円の改善」と決算資料では書かれています(改善といいつつほとんど為替益とイコール)

三菱自動車が為替益で前期比増収増益に対し、なぜ日産は減益になったのか。その要因は自動車の生産場所。日産は現調化を推し進めており、日本で作る割合は全体の10%強(三菱自動車は約40%)。円安の恩恵を受けるのは主に輸出。現地生産⇒販売では影響が少ない一方で原材料高騰は全地域に跨るため、大きな減益要因となります。結果為替益、販売費減でもカバーしきれず減益に。国内生産が相対的に少ない日産は他社と比較すると、今期厳しい決算内容になることが想定されます。

ちなみに地域ごとで利益をみると日本だけが大きなマイナスの状況が続いています。費用の割り当てが不明のため、一概にいうことはできませんが日本での収益性向上が日産の大きな課題であることは間違いありません。

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