【イチから分かる電動化①】そもそも電動化ってなんやねん?

今回から複数回にわたり、CASEの「E」、電動化を解説します。初回は「そもそも電動化ってなに?」実はいろんな言葉があり、それぞれの範囲が違ってややこしい「電動化」。誰でもイチから分かるよう説明。これさえ読めば電動化はばっちり抑えられます。
カッパッパ 2022.04.03
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4月のニュースレターではCASEの中で一番注目を集めている「E」(Electric)、電動化を解説します。世界で急激に進むEVシフト。しかし、実は電動化はEVシフトだけではありません。

初回にあたる今回は「電動化ってそもそも何?」の根本的な解説。電動化に至る背景やキーワードを説明。電動化関連キーワードはなかなかややこしく、正しく意味を把握していないと、話がかみ合わないこともしばしば。(しかもアルファベット3文字の略称ばかりで何を指しているのかわかりづらい)

これさえ読めば、電動化のベースはがっつり抑えられる。明日からの仕事に役立つこと間違いなしです。

次週以降は

「世界での環境規制と電動化の動向」

「自動車メーカーの電動化戦略(海外メーカー編)」

「自動車メーカーの電動化戦略(国内メーカー編)」

「果たしてどうなる電気自動車普及」

に分けてお送りする予定です。非常に濃い内容となる見込み。乞うご期待!

***

CASEの「E」、電動化って何?

最初にクイズを出題!

世界で進む電動化2021年で最も電動化が進んでいる国はノルウェー。その電動化比率は「93.7%」。2位がアイスランド、3位がスウェーデンと欧州、特に北欧地域の電動化率が高くなっています。

それでは2021年我が国日本の電動化率は、果たして何位でしょう?

ここに配置されたボタンは、ニュースレター上でのみ押すことができます。

自動車業界で今最も注目を集めている「電動化」。実はBEV、電気自動車ばかりが着目されていますが、電気自動車は電動化の中の一部分にすぎません。

電動化」は

「走行の際に電気を動力に使う駆動方式への転換」

走っている時に電気を動力として使用していれば「電動車」。実はハイブリッド車や燃料電池車も「電動化」には含まれるのです。

日本の報道では「電動化」⁼「電気自動車への移行」で語られ、多くの人がそう捉えています。しかし、日本が得意とするハイブリッド車も電動車。(自工会はこの点に非常に危機感を持ってわざわざ会見で言及するほど

よく海外メーカーや世界の自動車規制報道で「電動化」が使われるのですが、その中身が「電気自動車の割合」や「EVシフト」を指しているのか、HEVを含めた「電動化」なのかは注意が必要です。(また電動化以外にもややこしいキーワードがあるのでその点は後で解説します)

ここでクイズの回答を。

日本はHEV、ハイブリッド車の普及が他国に比べて進んでおり、電動化率は高い国。正解は「① 8位」で40.3%。電気自動車の普及が進んでいると報道される中国は「電動化」という視点では17.0%で33位。アメリカは11.2%で40位。

ニュースで「電動化」の言葉を目にしたときは実際に何を指しているのか、記事の中身で判断していきましょう。(誤った使い方がされている場合もあります)

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