5分でわかるクルマニュース_モビイマ!

自動車業界の最新ニュース解説を発信するニュースレター、モビイマ!。先週のニュースをダイジェストで紹介。この記事だけ読めば、最新の自動車ニュースを抑えられる。1週間の始まりにぜひ一読を。
カッパッパ 2022.01.10
誰でも

ご安全に!

月曜の朝は「モビイマ!」から。

先週のクルマニュース/トピックスをカッパッパが厳選。コメント付きで解説。この記事だけ読めば、最新の自動車ニュースを抑えられる。1週間の始まりにぜひ一読を。

またモビイマ!では現在寄稿者の方を募集中。詳細はニュースレターの一番下に。

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【就活/仕事に役立つかもしれないクルマクイズ!】

2030年350万台のBEV販売を掲げたトヨタ。実は以前テスラと提携を結び、EVを開発し販売していました。その車種は一体何でしょう?

ここに配置されたボタンは、ニュースレター上でのみ押すことができます。

答えはニュースレター一番下にて!

90年ぶりのTOP交代

トヨタ自動車は昨年、ゼネラル・モーターズ(GM)が1931年から守り続けた米国販売首位の座を奪取した。
トヨタは昨年10ー12月(第4四半期)に米販売台数が前年同期比で28%減少したものの、年間では10%伸ばして230万台と、GMの220万台をわずかに上回った。  
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-01-04/R573EMDWX2PT01?srnd=cojp-v2

北米販売台数、2021年のTOPはトヨタに。半導体供給問題で各社が生産に苦しむ中、調達力の強いトヨタが他社よりもダメージが少なく、首位を奪取。GMの生産が復活すれば生産能力がトヨタよりも大きいことから、今回の1位一時的なものであると考えられるが、90年維持されてきたGMの牙城を崩したインパクトは大きい。ちなみに他社比較でよく売れていたのはセダン「カムリ」や「カローラ」など。SUVやピックアップトラックが人気の北米だが、それ以外の車種をトヨタがかっぱらっている感。まだ今年も半導体供給問題は継続しそうなので、状況によっては今年も1位があり得そう

なお21年はトヨタ、中国販売数が過去最高を記録し、北米だけでなく、他社比較で全世界で販売台数を伸ばす=シェアを拡大している。21年の世界販売TOP間違いなしで全体のシェアがどれだけ伸びたのかが焦点。部品供給問題で各社の明暗が分かれ、明らかに+なのがトヨタとテスラ。強い。

今年は150万台?

イーロン・マスク氏率いる電気自動車(EV)メーカー、米テスラは2日、昨年10-12月(第4四半期)の世界の出荷台数が市場予想を上回る30万8600台となり、過去最高を記録したと発表した。同社の時価総額は昨年、1兆ドル(約115兆円)を突破した。  テスラの2021年全体の販売台数は93万6000台余りと、50万台弱だった20年から約87%増加した。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-01-03/R53WOYDWX2PT01

テスラ、4Qの出荷台数は予測を超える30万台。上海ギガファクトリーがフル操業で台数を伸ばしている。品質もフリーモントよりも高いとされ、中国から日本、欧州にも輸出。2022年は単純計算で30万台×4半期=120万台に加え、ベルリンギガファクトリー、オースティンでのギガテキサス、新規工場の生産が開始されるので150万台は手堅い。(いつから開始できるのかにもよるが)

今年も大幅に販売が伸びることは間違いないが、どこまでなのか。2022年の注目ポイントの1つ。

車載OSを巡る戦いが熱い

トヨタ自動車は2025年にも、次世代車の加速や安全制御機能などを一括で動かす頭脳にあたる基本的な車載ソフトウエアを実用化する。自社製の車両に搭載するだけでなく、他の自動車メーカーにも販売する。独フォルクスワーゲン(VW)など自動車メーカーのほか、IT(情報技術)大手が車載ソフトの標準仕様を握ることで収益を得る「プラットフォーマー」の地位を狙っており、せめぎ合いが激しくなっている。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC26AU80W1A121C2000000/

クルマがハードウェア⇒ソフトウェア重視に変わっていく中で、競争が激化するのが車載OS。一度プラットフォームを握ってしまえば、脱することは難しく、自社だけでなく他社に展開していくことも重要。ただ開発にお金、人のリソースが多大に必要なため、どの会社でもできるわけではなく、自社開発は自動車メーカーの中でも大手だけに限られそう。

難しいのは競争相手が既存メーカーだけでなく、IT大手GAFAといった企業も参入してくる点。自動車の製造に関するノウハウはもちろん既存メーカーの方が上なのだが、ソフトウェア開発力や人材はIT大手が有利。

自動車はハードは利益率が低いが、ソフトウェアは大きく稼げる可能性がある。今後10年の中でどこが覇権を握るのか。どのクルマにどんな車載OSが搭載されていくのか注目。

車の色を気分で変えられる時代に?

自動車メーカーの独BMWはCES 2022にて、外装の色を瞬時に変える事ができるコンセプトカー「BMW iX Flow featuring E Ink」を発表しました。その名が示すとおり、電子インク(電子ペーパー)でおなじみE Inkの技術を応用しています。

百聞は一見に如かず。こちらは動画を見て頂ければ。

クルマの色がボタン一つで変化。こちらその種明かしは「電子ペーパー」。コンセプトカーなので実際に発売されるわけではない/電子ペーパーなので白⇒黒間での変化しかできない/量産では品質上問題が発生するので搭載はまだ当分無理/と問題は山積みですが、色が変わるクルマ、とても未来感がある。

あと10年もすれば、購入するときに車体の色を選ぶのではなく。気分によって色が買えられる。痛車に変身も可能!そんなクルマが出てくるかも。

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【今週の一言】

仕事始め。皆さん初日からエンジンがかけられましたか?垂直立ち上げや!と一気にアクセル全開で突っ走れる方は良いのですが、長期連休明けは前の仕事を思い出すことから始めるという方も多いはず。昨年このツイートで大きくバズったのですが、これくらいの心持で臨むのがいいのではと思います。

カッパッパ@ニュースレター「モビイマ!」🚗
@kappapa03
連休明け、仕事これだけすれば100点
・出社する
・連休に無事故だったことを報告
・PCのパスワード思い出してログイン
・配られたお土産を食べる
・PCをシャットダウン
・無傷で帰宅

正月ボケの体を徐々に慣らしていきましょい
2022/01/05 07:35
91Retweet 440Likes
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今回も最後までお読みいただきありがとうございました!!

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【クイズの答え】

正解は「④ RAV4」2012年に発売。いささか時代を先取りしすぎて販売は伸びず、その後提携も解消するのですが、トヨタとテスラが連携する、そんな時期もあったのです。

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