【T型フォード以来の革新?】EV大衆化を目指すFord新戦略に立ちはだかる「ライトニング」の失敗
世界各国で進むEVシフト。ただし、製造コストが高く、需要が伸び悩む中で各メーカーでは、EV事業の赤字が続いています。フォードもその中の一つ。赤字からの脱却に向け、今回発表されたフォードのEV新戦略。その中身はどのようなものなのか、その詳細を解説します。
カッパッパ
2025.09.07
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100年に一度の変革期と言われる自動車業界。CASEと言われる技術革新が進む中でも、自動車業界に与えるインパクトが大きいのが電動化(Electrification)。内燃機関(ICE)から電気自動車(BEV)への移行、EVシフトへ向け、各社が研究開発を進めてきました。ただ、政治的な動向やインフラ整備の遅れ、下がらない車両価格などの問題もあり、中国を除く地域では当初の予定よりもEVシフトが失速。EVに先行投資していた各社はその採算性に苦しんでいます。
アメリカ、ビッグスリーの一角、フォードもEVシフトによる業績悪化に苦しむ会社の1つ。新車を投入し、台数、売上は伸びているものの、赤字が続いています。8月、フォードはこの苦境から抜け出すべく、「T型フォード以来の革新」と銘打って、低価格EVで市場を席巻しようという大胆な戦略を発表しました。果たして、フォードのEV新戦略は市場の現実に正面から向き合った英断なのか。それとも「F-150 Lightning」の失敗を繰り返してしまうのか。フォードのEV事業の現状、今回の新戦略のその背景、そして今後の行方について、詳細に解説します。
1.2.5年で120億ドルの赤字
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